【平泉温泉(2023.12)】冬の東北温泉を大満喫の2日間 (一日目)
2023年、年末少しだけ早めに仕事を納めて、今年1年のお疲れも込めて一泊二日の岩手旅行を企画!宿だけ決めてノープランで始まりましたが、結果的に大満足の二日間!
平泉で藤原氏の栄華に想いを馳せ、花巻で大谷選手の学生時代を思い、温泉も念願の乳頭温泉も含め3箇所で堪能♨️ 事前に計画してなかったけど、冬の岩手を南北に大移動しながら楽しむことが出来ました⛄️
1日目は、公共交通機関の接続ものんびりで笑、ゆったり身体を癒す旅程となりました。
- 午前6時 早朝にグリーン車で岩手に向けて出発
- 午前8時40分 寝坊して水沢江刺駅に上陸
- 午前11時 平泉にやっと到着、歴史に想いを馳せる
- 午後13時 中尊寺金色堂に感激
- 午後14時 本日のお宿のある花巻方面へ!
- 💰本日の予算
午前6時 早朝にグリーン車で岩手に向けて出発
上野発のやまびこに乗車🚅
前日は午前1時過ぎまで起きていましたが、朝5時に起きていそいそと出発。
12月末の早朝はまだ真っ暗です。最寄駅に、JRの「地・温泉(THE ONSEN)」のポスターを見ていると、右上に今回泊まる『大沢温泉 山水閣』を見つけてちょっと嬉しい。
この中では、奥塩原の『元湯館』もありました。冬の間にまだまだ濃い温泉に行ってみたいな〜♨️
上野駅に到着です。ちょっと早めに着いて、朝ごはんがわりのメロンパンとお茶を購入。
朝の上野駅は流石に人も少ないです。6時10分発の盛岡行きのやまびこに乗ります。
一泊二日で岩手を大満喫するためにこの始発の新幹線をチョイスしたのですが、後ほど思わぬ方向に・・・笑
電車が到着しました。
寝坊しないかドキドキしましたが、ちゃんと乗れてよかったです。
そして今回はなんと、普通車の指定席が満席だったのと、朝イチゆっくりするために、贅沢にグリーン車を選んでしまいました!
やまびこのグリーン車は初めて乗りましたが、東海道新幹線よりもさらにゆったりしてリッチな感じがします✨
本当はグランクラスも悩んだのですが、上野から一ノ関までだと、
・普通席 :13000円
・グリーン車 :18000円
・グランクラス:23000円
と、五千円ずつあがる仕様。グランクラスは憧れるけどちょっと高いな〜と思っていたところ、13000円+JREポイント2000ポイントで乗れるお得な割引チケットがあったので、グリーンに🍀
座席は横に広々としていて、座面もふかふか!肘置きの幅も広くてリッチな造り。背もたれもしっかり後ろに倒れるし、フッドレストもあってとってもゆったり出来ます。
めちゃめちゃテンションが上がった〜❣️これはポイント課金した価値あり✨
朝早かったので、蒸気でホットアイマスクをして少し休憩。6:10に上野駅を出発し、8:25に一ノ関駅に到着する予定です。
朝ごはんがわりのメロンパンを食べながら車窓を見ていると、だんだん夜が明けていきます🌅朝の光って、夕方の光と物理的には同じはずなのに、なんだか爽やかに感じてしまうんですよね〜
そして、ふかふかの席でゆったりしていると、いつの間にかウトウトしてしまい…
午前8時40分 寝坊して水沢江刺駅に上陸
水沢江刺駅で途方に暮れてみる🧑
目が覚めたら、到着のアナウンスが。一ノ関駅で下車予定だったのに、なんと水沢江刺駅とのこと!慌てて下車してみると、一ノ関駅の次の停車駅でした…
次の新幹線に乗ろうと思ったのですが、次の仙台方面も盛岡方面も一時間後😭
水沢江刺駅は各駅の新幹線しか停まらないので、早まって降りないほうがよかったです笑
駅を降りてみると何にもありません。
駅前には、名産品である南部鉄器のオブジェが。本当に周りに何にもない駅です!
JR在来線である東北本線の水沢駅は、水沢江刺駅からも離れていて歩ける距離ではありません。これもご縁だと、仕方なく30分ほど先にでる水沢江刺駅⇨水沢駅の路線バスに乗り込みました。
なんとも寂しい新幹線の駅で、多分もう一生来ないだろうな〜と思ったら良い思い出になりました🚅笑 こんなこともないと降りない駅との出会いがあるのもまた面白いですね。
バスに少々揺られて、10時過ぎに水沢駅に着きました。水沢駅は、駅前に商店街が広がった地方都市の駅という感じですが、高野長英、後藤新平、齋藤實という3名の偉人を輩出した実はすごい地域だという発見✨
ここでもまた30分ほど電車を待って、やっと東北本線に乗り込めました。
東北本線は1時間に1本ほどですが、意外と車両も混み合っていました。
新幹線が出てから結局2時間ほどかけて10時30分、そんなこんなでやっと平泉駅に到着しました!笑
午前11時 平泉にやっと到着、歴史に想いを馳せる
毛越寺で極楽浄土を感じる🙏
周囲に何もなく、タクシーも泊まっていない水沢江刺駅や水沢駅と異なり、平泉駅は観光地の駅っぽくオシャレな見た目です。
ここから毛越寺と中尊寺どちらに行くか迷いましたが、ちょうど毛越寺行きのバスが来たので乗り込みました。
駅からも歩けますが少し距離があるので、バスで行くとすぐ!
やっと到着しました、毛越寺!世界遺産指定を受けている平泉町ですが、閑散として少し寂しげです。
今では人もまばらですが、平安時代かつては京都に次ぐ人口があり、華やかな場所だったそうです。
(毛越寺公式Webサイトより)
毛越寺は慈覚大師円仁が開山し、藤原氏二代基衡から三代秀衡の時代に多くの伽藍が造営されました。往時には堂塔40僧坊500を数え、中尊寺をしのぐほどの規模と華麗さであったといわれています。
奥州藤原氏滅亡後、度重なる災禍に遭いすべての建物が焼失したが、現在大泉が池を中心とする浄土庭園と平安時代の伽藍遺構がほぼ完全な状態で保存されており、国の特別史跡・特別名勝の二重の指定を受けています。
午前中で空気が澄んでいて、松のが連なる道も歩いていてとても気持ちが良い✨
大泉にすぐ出ます。他にお客さんは一組しかおらず、とても静寂な空間でした。
池の面は凍っています❄️
今年は暖冬ですが、先週末に降った雪が残っていてなんとも風情があります。
広々としていて、昔はいろんな建物があって貴族たちが集っていたんだなと思うと感慨深い。
陽の光を受けて水がキラキラしていました。
本当に静かなので、浄土とはこんな感じなのかしらと思ってしまいます。
こんな感じで跡地ばかり。戦禍で全て焼けてしまったのが惜しいですが、松尾芭蕉さんの
夏草や兵どもが夢の跡
の一句にふさわしい場所ですね。
池を一周しました。
以前、夏に来たときは緑あふれて人で賑わっていたような記憶があるのですが、閑散とした冬に訪れると、歴史に思いが馳せられてとても良い時間でした。
さてここから中尊寺に行きたいのですが、バスの接続がとても悪いので、1.3キロほど歩いて散策します。
ちなみに毛越寺の横には、かつて牛車を停めるための広大な場所があり、なんだか昔の人が交通整理をしている姿まで思い起こされました。今ではひとけもなく、お店も無いような場所なのが無常を誘います…
冷え込んだ身体を平泉温泉で癒やす♨️
さて中尊寺まで歩こうかと思いきや、寒い寒い。
この辺りは一応温泉も出るらしく温泉宿がちらほらありましたが、本当にちょうど、立ち寄り湯の『悠久の湯 平泉温泉』が!♨️
耳がちぎれそうなので、立ち寄ってみることに。
1人500円、バスタオルは100円でレンタル可能で、地元の人向け温泉という感じです。
施設内はぽっかぽかで広々!
年末平日の午前11:30頃でしたが、女風呂は先客3名ほど。浴場が驚くほど広く、嬉しくなってしまいました。
「源泉100%」とのことですが、ほのかにお湯の香りが広がる熱めのお湯。ざぱんと入るとじわじわ冷え切った体に沁みていきました。
ナトリウム塩化物泉 (低張性弱アルカリ性高温泉)とのことで、ぬるすべ感もある泉質かつ塩の温泉でほっかほか♨️
全然期待せず入りましたがとても良いお湯で、平泉観光の際はぜひ行ってみてほしいです。
お昼は岩手郷土料理のはっと汁🥢
さて体がポカポカになったところで(先程までの寒い道のりが嘘のよう!)、お昼ご飯にします🍢
悠久の湯から歩いて5分ほどに良さげなご飯屋さん『夢乃風』を見つけました。観光客向けかと思いきや、プレハブのような小さなお店に地元の方らしきお客さんも。
Google mapの口コミによると、岩手の郷土料理はっと汁が美味しそうだったので、お餅つきの定食にしてみました。
南部鉄器に入って出てくる鍋焼きうどんもそれはそれは魅力的でした🍲
さてお腹ぺこぺこになったところで、はっと汁定食(1430円)です!はっと汁のサイドに、くるみ、ずんだ、あんこの三種類のお餅が添えられているのが嬉しい。ここはお餅も名物のようです✨
ひっつみ汁のような感じで、練った小麦粉が薄くお餅として入っており、もちもちしてとても美味しい。またお出汁がしっかり効いたお汁は、飲み干したくなります。
お出汁の中に大量に入ってツルツルもちもちで美味い〜!
またサイドのお餅もつきたてかと思うような感じでもっちもち。三種類どれも美味しかったですが、香ばしいくるみのタレがからまったお餅がベストだったかなあ😋
温泉に続き、思わぬ大満足の郷土料理ランチでした。
午後13時 中尊寺金色堂に感激
やっぱり静かな世界遺産
そんなこんなで温泉に寄ったり、お昼ご飯を食べたりと、毛越寺からは合計で20分ほど歩いてついに中尊寺に到着。途中で寄り道しながらだったので、それほど長く感じられませんでしたよ❣️
毛越寺よりは少し観光客も見られますが、とても静かな感じで落ち着きます。まずは月見坂を延々と登って行きます。足が疲れる〜
以前鹿島神宮に行った時も、由緒正しい歴史的な場所にも関わらず、商売っ気もなければ人もいないので心配になりましたが、冬の中尊寺もそんな感じです。
はあはあしながら最奥まで着きました。ここまでは無料で、金色堂の拝観に800円を支払います。
午後イチなのになんだか夕方感があり趣のある雰囲気。
朝来るのも爽やかでよさそうですが、今回は雪というおまけもあって嬉しいです❄️
金色堂はこちらの建物に覆われて守られています。
内部は写真撮影禁止のため、ホームページから拝借していますが、とにかくすごい。阿弥陀如来様はもちろん、軒先から床、縁まで金箔で覆われており、黒い漆塗りの柱や螺鈿の細かな細工のコントラストがすんばらしい✨
金と黒を組み合わせようと思った当時の職人さんはすごいですね。こちらに藤原氏三代が眠っているそうです。エジプトのピラミッドのように暴かれたりしていないのも昔の人々に感謝。
またこちらの覆いは古くは鎌倉時代に幕府が建てたことに始まっているそう。
昔の人にも文化財保護の観念があったことに驚きです‼️
当時の覆いも、この近くに移転してとってありました。
また、松尾芭蕉さんの像も残されています。中尊寺で詠んだ歌はこちら。
五月雨の降のこしてや光堂
ちょっと盛ったんじゃないか?笑と思いますが、芭蕉さんにはきっとこの金色の浄土の風景が見えたのでしょう✨
これにて中尊寺も終わりです!
平泉駅までまたバスで帰るのですが、ここでも接続が悪く、近くのお土産屋さんで時間つぶし。今回の旅、一日目は朝の乗り過ごしからなんとも接続が悪かったですが、前日までめいっぱい仕事をしての旅行だったのでのんびりの旅程でよかったかも♪
平泉エリアは、全体的に人が少なくて閑散としていましたが、先週の雪が残り、キリッと冷え込んだ空気のもとで浄土とはこのことかと思わせてくれる良い景勝地でした✨
午後14時 本日のお宿のある花巻方面へ!
再び東北本線へ乗り込みます🚃
さて、朝は水沢駅から平泉駅に南下しましたが、今度は花巻駅まで北上します🚃
東北本線がやってきました。外は寒いですが、座席の足元から温かい風が出てきて癒されます。
1時間ほど眠りこけると、ついに本日の最終目的地、花巻駅に到着しました。
向かいのホームには、太平洋に抜けて釜石駅に向かうJR釜石線が泊まっていました。
小さくて可愛い🚆
ちなみにですが、14時半過ぎとまだ早い時間に到着したにもかかわらず、花巻駅で宿までのバスを待っている時間が極寒でした🥶🥶🥶
それでは、次の記事では今回のお宿を紹介します✨
💰本日の予算
〆て20500円でした
- 新幹線(上野⇨水沢江刺) 15000円
- バス代(水沢江刺⇨水沢、平泉⇨毛越寺、中尊寺⇨平泉)約850円
- 電車代(水沢⇨平泉、平泉⇨花巻) 330円+860円=1190円
- 昼食代 1400円
- 参拝料(毛越寺、中尊寺金色堂) 1600円
→お宿編に続く
shumatsu-nanisuru.hatenablog.com